以前に、音に対する知覚的体制化が我々の行動に影響を与えるという論文を書いたのですが、聴覚ではなく視覚でも刺激の体制化が行動に影響を与えるのかということを調べた実験が論文になりました。
Kentaro Ono
Neuroscience letters, 786 online.
単純に刺激のモダリティを変えたもの、と言われればそうなのですが、実験結果はクリアに聴覚と同じような傾向を示していて、体制化の影響は感覚モダリティに関係なく生じるのかという新たな疑問が生まれる(個人的には)よい論文となっています。
今回はNeuroscience lettersというショートペーパーを扱う雑誌に出したのですが、投稿してから三か月という速さでオンライン公開までたどり着きました。フルペーパーで出そうとすると採択まで大体いつも1年くらいは覚悟しているのですが、毎回この期間の長さが無駄に感じられてしょうがなく、もうIFとか関係なくさっさと出してしまった方がよいのではないかと思い始めています。
この雑誌は論文が採択されると50日間は無料で誰でも読めるようにしてくれます。こちらのリンクから飛ぶと9月4日までは誰でも読むことができるので、興味を持たれた方はぜひどうぞ。
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