科学雑誌の「Newton」で知られるニュートンプレスさんより、私が監訳として参加した本が「音楽と人のサイエンス」というタイトルで7月19日に出版されました。
この本は、Dale Purves教授が書いたMusic as Biologyという英語の本を徳永美恵さんという方が訳したもので、私は監訳として参加しています。生物学的な視点から音楽を調べることで、これまではうまく説明できなかった現象(長調/短調の明暗感や音楽と発声の類似性など)が説明できる、といったことが書かれています。Purves教授は音楽研究を専門としてきた人ではないのですが、非常に面白い視点で調性や音階、和声などを解釈していきます。
専門書ほど細かくはなく、でも一般向けよりは少し高度な話になっているかと思いますが、あまり生物学的な視点で音楽を見ていく本はなかったような気がするので、音楽の研究者や音楽の不思議に興味を持つ人たちに読んでもらえるとありがたいです。
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